日本の商習慣として掛け金というものがあります。売掛金、買掛金というものです。これをきちんと理解しておくと資金繰りを改善しやすいと考えられます。買掛金とは、仕入れ代金など、将来に支払わなければならないものを指します。

たいていは毎月占めて、その後に支払います。たとえば、20日で締めて月末に支払うという形をとっていることが多いです。このような場合に、20日に仕入れをするのと、21日に仕入れをするのとでは大きな違いがあります。20日に仕入れをした場合、その月の支払いとなりますから、その月の月末にキャッシュが必要となります。

しかし、21日に仕入れをした場合、これは翌月の扱いとなります。ですから、翌月の20日に締めて、翌月の月末に支払うことになります。1ヶ月間も資金が滞在することになります。この場合、21日に仕入れをしたほうが資金繰りは良くなると考えられます。

何とか1日だけ粘っているのは良い方法でしょう。代金の受け取りについても同じです。20日に締めて月末に入金されるという場合お同じで、20日に取引を行えば、その月末には入金されることになります。しかし、21日に取引を行えば、翌月の月末に入金されることになります。

それなら、20日に何とか急いで取引を成立させるという形をとったほうが良いです。1日だけのことですが、資金繰りを考えれば1か月の違いがありますから、一時的なキャンペーンなどで急いでもらうようにするのは良い方法です。