資金繰りを改善していくためには、まずキャッシュがどこからどこへと流れているのかを把握することが必要です。そのうえで原因がわかれば、改善する方法も見えてくるでしょう。そのためには、キャッシュフロー計算書を作成してみるのが良いです。キャッシュフローとは、一定期間のキャッシュの流れを指します。
一定期間の間にキャッシュがどこに使われたのかをつかむのは良い方法だといえるでしょう。キャッシュフロー計算書では営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローに分けて考えるのが一般的です。たとえば営業キャッシュフローが原因で資金繰りが悪化していることが分かったとすると、この点を改善していくことが必要となります。営業キャッシュフローですから、本業の部分でのお金の流れだと考えられます。
具体的には取引先からの売掛金の回収のルールを改善することが必要とされます。いつ支払ってもよいというような甘い取引を行うのでなくて、支払ってもらう期限をきちんと定めることが必要となります。売掛金の回収の期間が長期化してしまうと、資金繰りの悪化の原因になりやすいです。会社全体としてこのようなことを考えていかなければなりませんから、他社との取引に当たる営業担当者に対して徹底していくことが必要とあります。
ほかにも、財務キャッシュフローが悪化している場合には、何とかして利払いを小さくするなどの方法も検討していくべきでしょう。