新たな商品を開発したいと思った時に、それが売れるのかどうかはわかりません。実際に売ってみないとわからないのが普通です。売れないことが分かっていれば売らなければよいのですから、経営者としてはそれが先にわかる方法があればよいと考えるのは自然なことでしょう。そのためにいろいろなリサーチを行います。
市場の動向を分析したりアンケートをとったりと、コストをかけて様々なことを調べるのです。クラウドファンディングを利用するメリットの一つが、このような調査に利用できることです。例えば、ある商品を開発したとしましょう。そして、クラウドファンディングでプロジェクトを公開します。
もしもその商品をほしいと思った人がいたのなら、プロジェクトに出資してくれるでしょう。先にお金を出すのですから、本当は欲しくないと思っている人なら出資しないでしょう。このようにすることによって、新たに開発しようとしている商品に対するニーズがどれくらいあるのかを知ることができます。企業としては、クラウドファンディングによって先に資金調達ができますから、製造したのに売れなくなると言ったリスクを回避できます。
市場のニーズ動向を把握するのは難しく、ある意味では賭けだとも言えるのですが、クラウドファンディングを用いることによって先にニーズを把握できますから、作ったものが売れなくなってしまうリスクをかなり小さくできるというメリットがあるのです。